香寺民俗資料館

資料館のイベント

兵庫県神崎郡香寺町中仁野336
電話 0792−32−3522
入館料:大人 400円  高校生 200円  小・中学生130円
午前9時から午後5時まで(毎週月曜日休館)


日本の民具6万点を所蔵する。資料館自体も元々酒屋だった建物を移築したものである。萱葺きの別棟もあり、来客をそちらに泊められる事もあるとか。所蔵されている民具は全て館長である島津弥太郎氏が収集されたものである。兎に角、所蔵点数が多くて資料館関係者全員が頭を痛めておられる。展示は勿論の事、保管する場所すら確保するのが大変なのだそうだ。現在、資料館の他に保管場所として納屋をお借りしたりしているとお聞きした。江戸時代の文献なども資料館関係者だけでは整理ができないこともあり現在、その道の研究者の方々の手で整理が進んでいる。研究者の方にとっては実際に文献を手にして研究が出来ると言う何とも嬉しい話なのだが・・・手は真っ黒に成るそうだ。そして、文献に限らず民具も全て取り扱いさえしっかりして頂けば、実際に手にとって資料館のお手伝い等をさせて頂く事も出来る。その際、泊まり込みでとお考えなら宿や食事の心配もして下さると言うのである。本当に民具を愛する人なら大手を広げて受入れてくれる所だ。又、所蔵品の貸出しもして下さるとのこと。美術的な意味でも価値のある物があるが、それらも「貸出しをします。」 とおっしゃられている。ただし、「所蔵品を取り出したり移動したりしないと貸出せない物も多いので そのお手伝いもして頂きますよ。」と言う条件でした。いずれにしても、今では貴重な物を意とも簡単に・・・驚きです。 香寺民俗資料館・雑草庵
とある人の感想

香寺民俗資料館館長・島津弥太郎氏

香寺民俗資料館館長

 島津弥太郎氏

白い顎鬚がとても印象的な万年青年である。「毎日が感動の連続」と語られるお話は、全て ご自分の経験を 語られる力強い物である。50年間民具の収集を続けるかたわら、民俗研究をしてこられた。出来あがった資料を研究するタイプの方ではなく、自らの脚で訪ね歩き 話を聞き 人々と触れ合って自然と吸収して来た物が現在に至ると言った感じだ。決して飾らない、とことん現役の実践派である。余りにエネルギッシュな活動ぶりに、資料館関係者が戸惑う事も多いとか・・・。民具と民俗研究の他にも独自の庭造りも手がけていらしゃる。自然をいかに連れこむかと言うテーマが見えてくるお庭のようである。石は深く埋め、木々は剪定を好まず、山野草が愛らしい中を、せせらぎが流れる。お車を運転されない島津氏がご自分の脚で全国を回られたおりに吸収した自然の姿を 庭に造る。水量からは信じられないほどの良い小川の音が広がるお庭は、外界と切り離された 心の休まる森となる。大きな石も手の込んだ庭木も置かないが、小さな森は自然と共存できる「妙なる空間」だ。島津氏に出会い お話を伺う内に新しい生き方を求めるようになられた方は少なくないと伺っている。



H14年資料で記載しております。変更になっている場合もあります。悪しからず了承下さい。

資料館友の会会員募集

会員の期間 1年(4/1〜3/31)
入会金 1,000円
年会費 2,000円 (10月以降の半期加入の場合は 1,000円)
特典 常設展は年4回を無料とする。(但し、特別展、行事は除きます)
当館が主催する行事に関する情報を通知します。
館内の施設利用のご相談に応じます。

財団法人 香寺民俗資料館 友の会事務局
資料館内に設置
友の会会長  山下 義宣
(0790)26−2369

資料館の所蔵品の整理・研究に携わりたい方募集

素人さんでも全く大丈夫だとのことでした。机の上で写真の資料を眺めてこられた方、文献はコピーばかりを扱ってこられた方、ここでは自分の手を真っ黒にしながら本物に触れる事が出来るんですよ。
「骨董品は好きですが 収集するような余裕は無かった」と言う方驚いて下さい。ここでは萱葺き屋根、囲炉裏、蚊帳に囲まれて 山菜料理を頂きながら、骨董品の山を整理するボランティアを募集してるんです。専門的な知識がある方は勿論、好きだと言うだけで十分だとおっしゃるのだから有り難い。6万点に挑む醍醐味は大きいですよ。


所蔵品の貸出しをご希望の方

美術館、博物館、学校、展覧会等で 美術品として、骨董品として、或いは純粋に研究資料として所蔵品の貸出しをして下さるとの事。単に民具といっても本当に幅が広く、道具類だけでなく 生活用品全般にわたる為 装飾品や美術品に分類されそうな物もある。兎に角、所蔵点数が多く資料館関係者でさえ把握できかねている為 整理を兼ねて大歓迎している状態だと伺った。実際、資料館の入り口に程近い所に陳列されていた かんざし類だけでも整理して飾れば「かんざし展」が開ける質と量であった。極端なところ やる気さえあれば、ここの所蔵品を次々お借りして所蔵品ゼロ・常設展品なしで資料館を運営する事が出来る。それを歓迎して下さるのは、偏に6万点に及ぶ所蔵品の量によるものだ。