8月1日 晴れ。
裏のゲシ刈り。小松さんの家の前も刈る。2時間くらいで刈るのは済ませ、切った枝や草を集めて燃やし始める。終わらない。
薫に付いて、スーパーへ買い物に行った観音は、薫が清算し荷造りをしている間に、同じ建物内のパン屋さんにて揚げたてコロッケを自力で購入したのだとの事。
母の見える所、合計金額に僅かに上回る小銭を持ってという条件下ではあるが、カウンターより背の低い観音が、何度も声を掛けて店員さんを何とか呼び止め、目的のコロッケ3個を購入出来た事が本人にも大きな喜びだったようだ。帰山すると、満面の笑みで、「私のお買いものしたコロッケ」と報告してくれた。
8月2日 晴れ。かなり蒸し暑い。
ある程度片付いたので裏からきれいに掃き掃除しようとした。本堂の東司の汲み取り口に立てかけてあった覆いを外したら、何とマムシがうずくまっていた。ピクリとも動かず、最初はヘビなのか何なのかさえ分からなかった。40センチくらいあるマムシだった。
檀家さんの寄り。お施餓鬼の準備等を話し合う。案内状の配布を手分けして引き受けて頂く。
8月3日 晴れ。暑い。
庭の草取り。夕方から墓地所にバーナーをかける。
勝運寺様お手伝いで、団地の新亡供養。
薫は、信徒さんに同行して頂いて、観音を連れて、施餓鬼法要の日のお弁当作りの食材を一部入手しに出かける。メインは天ぷら油の一斗缶だ。
8月4日 晴れ。暑い。
浄居寺様の施餓鬼法要。
軽トラをお借りして、ゴミを処分場へ運ぶ。
観硯さん、今日からお塔婆書きにお見えくださる。
8月5日 晴れ。暑い。
墓地所の掃除。午前中、十楽先生が助っ人に来て下さる。世代さんの所等を掃除して頂く。深謝。
汗がダラダラ流れて、午後は体が動かなくなる。十楽先生がお手伝い下さったので、何とか夜までかかって墓地所の掃除は完了させた。
観音も墓地所へ上がって来て、落ち葉を掃いたり、手すりにつかまってぶら下がったり、探検したりしていた。一人で動き回るのも間近か。
午前中、観碩さん塔婆書きに来て下さる。
8月7日 曇り一時小雨。夜やや強く降る。
午後、本堂、御薬師堂、開山堂等、更に墓地所の華入れ。午後5時からの東方寺の慣らしのため、墓地所は途中で止める。7時前に帰山して、暗くなる前に墓地所の華入れ完了。
薫は大衣の綻びを繕ってくれていた。
8月8日 明け方まで雨。朝から昼までは一時小雨くらいでほとんど曇り。やや風強い。午後から風雨強くなる。台風はまだ四国沖。直撃かと思われていたが、徐々に東へそれている。
海蔵寺大掃除。檀家さん一同がお手伝いにお見え下さる。方丈、廣州さん、克秀さんは、朝7時過ぎから来られて、松の剪定、参道脇の草刈り、芝刈り等をして下さる。檀家さんたちは8時から。主に本堂の掃除等をして下さる。
11時の勝運寺の葬儀には方丈も出られるため、10時の休憩の時に方丈は帰られる。
午後、台風対策。洗濯干し場の屋根が飛びかけている所に角材を乗せてみた。墓地所のバケツ類を取り込む。風が強くなって来ていたので心配したが、その後、パタリと静かになってしまって、暴風雨はどこへ行ったのやらという感じになる。
8月9日 曇り。昨夜は全く大したことはなかったようだ。台風は朝方、京都を通過して行ったらしい。
9時20分に勝運寺さんの車に乗せてもらって東方寺へ。10時から先住忌、お施餓鬼。先住忌では侍香、お施餓鬼では侍者。11時半頃、勝運寺さんと共に帰る。
午後、庭の芝の刈り込み少々、無縁塔さんの写経と鶴の入れ替え、裏庭から本堂裏手の落ち葉等の掃き掃除、御薬師堂の西側の山手の土を取り除く、更に昨日来の草や剪定ゴミの処理。
無縁塔さんの写経と鶴の入れ替えを観音も手伝ってくれる。水子さんの所では観音がよじ登って自分で鶴を並べる。そうしている内に、塔に登れるのではないか、と思いついたらしい。ちょうどお墓参りの方がお見えになられ、応対していると観音はどんどん自力で登って行ってしまった。そして上の方でグルグル横歩きして回ってみたり、更に上の方へ登ったりしてなかなか降りて来なかった。薫が出て来て、観音を叱り上げた。幽雪も判断が適切でない、と叱られる。
夜、観音と薫は花火をする。
8月10日 晴れ。
竜泉寺施餓鬼法要。
3時過ぎに方丈と共に少林窟道場のメンバー三人が手伝いに来て下さる。明日の準備の追い込み。
8月11日 曇り。夕方から雨。
未明に大手下の畑にイノシシが入る。入口を塞いでいたスレートを押し上げて倒したらしい。薫が大手の上から確認し、威嚇、退散願う。
5時過ぎから観音も目を覚ます。7時半頃から、台所を担当くださる檀家・信徒さんが、ボチボチと見えられる。朝食は、洗濯干場で、観音は、この状況に、結構ご機嫌。
8時半頃、少林窟道場の人たちが、最後の掃除等をしに来て下さる。
11時から海蔵寺施餓鬼法要。
何と、今年は、薬師寺さまはバキュームカーに足止めされてしまい、東堂さんは車が脱輪、勝運寺さんはバイクのバッテリーが上がり、浄居寺さんも何かあった模様で揃って災難。
黒崎先生に福田・安保理論のことをお聞きする。先生はご存じなかった。安保先生の著書をお渡しする。遺伝子組み替え食品の話を棚経の時にしましょう、とおっしゃる。咳止めのため副腎皮質ホルモン系の強烈な薬を服用されているようで、そのため免疫が低下して肺にポリープが出来ているそうだ。ガンになってもおかしくない、とのこと。内出血しやすくなり、腕などにアザがたくさん出来ていた。顔もむくんでおられるようだった。副作用で、糖尿病にもなっておられるとのこと。
夜、黒崎先生からお電話有り。方丈も含めて何人でもいいから遺伝子組み替えの話をさせてほしい、とのこと。
観音はさすがに、会食が始まると眠ってしまい、ほとんどの方が帰られたところで目を覚ます。夕方、今年も十楽教子さんにご一緒頂き、浄居寺の猫を見に行く。その間、幽雪はしばらくダウン。薫は、本日の支払い等に回る。
8月12日 曇り。
昨夜もイノシシが大手下の畑を荒らしていた。山門脇の山茶花の下も掘っていた。
棚経。
黒崎先生の講演会の企画を方丈に相談すると、OKが出る。17日日曜日ということになる。
8月13日 曇り。夕方から小雨。
棚経の続き。午後までかかって全て終了。最後に黒崎先生宅訪問。17日に講演会ということでOKして下さる。先生の研究の経過等を色々お話し下さり、帰りもお見送り下さる道すがらずっと話し続けられ、平井さんの家の手前まで送って下さった。
講演会の企画が急速に膨らんでくる。
観音は昨日来、一人で遊んでいる時間が急に長くなっている。
「オンコロコロセンダリモトーリソワカ」とお薬師さまの真言を一人で言えるようになった。
お風呂のドアを自力で開けることができるようになった。
お施餓鬼を境に急に成長しているようだ。
「あなたはだーれ?」と観音が幽雪に問う。薫が「ゼンソウじゃない?」と言う。幽雪が「ちょっと違うな」と言うと、観音は「ネコじゃない?」と言った。
8月14日 雨。昨夜来ずっと雨。夕方に上がる。涼しい。
朝、6時40分勝運寺発で二窓の棚経のお手伝い。雨がひどく、幽雪の履物をご覧に成った勝運寺の東堂様が、雨履きを下さった。あり難く拝領。11時半頃、終了。昼食はお弁当を勝運寺で頂く。
12日に凶悪なコンピューターウイルスが発生したのだそうだ。東方寺さまも感染してしまったのだとお話ししておられた。
午後、疲れ果ててしばらく昼寝。観音も夕方に昼寝。なんと、その間、三好さんご一家がお見えになられる。観音、ここのところどうもご縁が無い。
8月15日 曇り時々晴れ。
黒崎先生の講演会のチラシを作成する。先生の二十歳前後のお話を聞いて感嘆する。
午後、墓経2件。引き続き、薬師寺様施餓鬼法要。東町新亡供養。
観音は3時間強の長い昼寝。夜はなかなか眠くならないようで、薫と一緒に床に入ってもしゃべり続ける。薫が、オバケの保育園と言う自作話をすると、少しおとなしくしていたようだ。静かにするのが、眠るのには一番なようだ。
8月16日 晴れ後曇り。
昼前、浄居寺さまに、伺いビデオカメラをお借りして来る。17日の講演会用である。
午後、勝運寺様施餓鬼法要。
お盆も最終日、夕方、皆で残っていた塔婆をお墓に持って上がって立てて回る。これで、今年のお盆の行事完了!お疲れ様でした。
8月17日 雨後曇り。
午前中、薫は大張り切りで、コーヒー、紅茶等のお茶の準備。観音もカップケーキの準備。午後時間までに何とか人数分くらいを、2人で焼き上げたようだ。
午後、2時から黒崎先生の講演会。先生ご自身ギリギリの時間に見えられる。ミスプリントがあったので刷り直しておられたのだそうだ。
少林窟道場に滞在中の方々、祖玄師、道育師と知人の方、岡田(永岡)さん、十楽先生ご夫妻がお見えくだされた。
1時間あまりの講演、コーヒーブレイクと言いながら、引き続き質疑応答。内容は多岐に渡り、大いに盛り上がる。5時過ぎに閉会。
十楽先生ご夫妻が、最後の洗い物までお手伝い下さり、薫はすっかり母親を得た様子で、甘えていた。自家製の蕎麦の実、ゴーヤ、ミニトマトなどをお持ち下さっていた。お料理の献立が直ぐに立つようにと、 ゴーヤにシーチキンの缶詰まで添えてお持ち下さったお心遣いが、薫には言葉にならぬほど、嬉しかったようだ。
8月19日 曇り後晴れ。暑くなる。汗だく。
塔婆立ての撤収、収納。観音も常に周りで何かしている。
このところ観音は、普通の言葉をすべて濁音にして言ってみたりする。
「飛び越す」とか「如何におわす」とかという言葉の意味を繰り返し問う。言葉の概念をはっきり理解しようとしているようだ。改めて訊かれると、幽雪もなかなか上手く説明できない。
先日は、「影」のことを繰り返し確認していた。
「オンコロコロセンダリモトーリソワカ」が嬉しいらしくて、何を拝む時でもこれを唱えている。
8月20日 快晴。とにかく暑い。
萌々子ちゃんのお誕生日。
荘厳を片付ける。観音も手伝う。庭の草取り少々。
観音は、「もしかして」「時」「あそこ」「や」等の言葉の意味を繰り返し聞く。
二階で何か物音がする、と観音が怯える。オバケかな、と不安そうになる。一緒に上がって確かめてみる。薫のお話が効いたのか、色々と空想が広がって恐怖を覚えたりするようだ。
8月21日 晴れ、午後一時雷雨。極めて暑い。
昨夜は大変暑く、観音はずっとうなされるようにゴロゴロしていたが、夜中の2時頃、水を飲みたいと言って下に下りる。そのまま居間で寝ても良いよかと言う。そこで寝る。幽雪もその横で寝る。
本堂の掃除。昼前、少林窟道場へ届け物。午後、庭の草取り。雷雨で中断。
薫は雷雨の中、墓地所ゴミ処理に行く。雨が止んでから降りてくる。
観音は、「あの時」等の「時」の意味を繰り返し尋ねる。どうも納得できないようだ。
先日からベビーシッター(弾力のある子供用椅子)を久し振りに取り出したが、今日はそれに乗るようにして上下に激しく揺らしながら、船に乗っている遊びをずっとしていた。船ゴッコ遊びである。
8月22日 快晴。極めて暑い。
薫は未明から起きてホームページの更新作業などやっていたようだ。「いのち」の歌もフィナーレビューアで閲覧することができるようにしていた。
観音は、体が非常に痒くなっているようだった。アセモらしい。海に入ると良いのにね、という話をすると、すぐに海に行く気になる。観音は、薫をせかせて12時前に出発。カンカン照り。
4時頃、帰山。沢山の貝殻と、その数倍のゴミを拾って帰る。浜辺の掃除もして来たんだね。
今日は浮き輪につかまってかなり深い所まで薫に引っ張って行ってもらったらしい。この所の暑さで海水温がとても上昇していたとのこと。
観音は疲れたようで、5時頃、布団に倒れ込んで眠ってしまう。7時半頃、目を覚ます。
8月23日 快晴。暑い。
観音は昨夜、二階へ上がってもすぐに降りて来てしまう。そのまま居間で寝る。明け方、薫も降りて来て、しばらく三人でゴロゴロする。薫は背中の辺りが、日焼けでヒリヒリするらしい。
観音はコインで買い物するママゴトを繰り返している。
夕方、克秀師がお母さんを連れてお見えになる。明日、僧堂へ上がるに当たって、お母さんがお見えになったようだ。
その後、薫と観音に送ってもらって幽雪は少林窟道場へ。克秀さんと法水さんの壮行会。
8月24日 晴れ時々曇り。
昨夜も観音はすぐに降りて来てしまって下で寝る。幽雪も。
方丈がお見えになる。
暑いので、観音はカラスの行水。
8月25日 曇り。
午前中、方丈お見えになる。病院の待ち時間のため。
夕方、観音が階段の中段から真っ逆さまに落ちる。幸いひどくぶつけた所はなかったようだが、右手の人差し指を打撲したようだ。鳥のくちばしのような形をした青い髪留めを握っていたようで、その髪留めが壊れていた。
8月27日 曇り時々雨。
午後、善昌寺様が突然お見えになる。先日、方丈と出会われたらしい。お蕎麦をお供え下さる。
龍昌寺様とお電話でお話しする。大乗禅誌は大変役に立つのでもう暫くお借りしたいとのこと。空き寺の話は難しいね、とのこと。
火星大接近とのこと。この接近振りは、6万年ぶりのことだそうだ。
8月28日 雨。
朝方、龍昌寺様からお電話有り。
午前中、依頼されていた最終原稿と手紙を印刷して、昼に禅と念仏社へ速達で郵送する。
昼から横村先生の処へ。観音はちゃんと自分でハンカチを敷き、ご挨拶をして、先生のご指示通りにうつ伏せになったり仰向けになったりして整体をして頂く。自分で先般の打撲箇所や状況の説明もしていた。
8月29日 曇り一時晴れ。かなり涼しくなっている。
先月、道育師にお手伝い頂いた際に、山内で消息不明に成った木鎌を買ってお返しすべく、やっと買い物に。秋蒔きの種など諸々を買う。
帰ってから、観音はどうしても畑に種蒔きに行くと主張する。仕方なく、雑草の山の中で種蒔きする。
その後、ガレージで枯葉をコンテナに詰めながら延々と自作の歌を歌って遊んでいた。昼寝はなし。
8月30日 曇り後雨。
昼前後、畑の草刈りをする。観音もついて来るが、しばらくすると疲れたようにじっと座り込んでしまう。お腹が空いたらしい。中ほどの半分ほどを刈る。
夕方、皆で白滝山の道育さん訪問。木鎌の代替品をお渡しするため。10月にミュンヘンでの雪渓老師の摂心に出られるそうだ。その足で祖父母の出身地であるスロバキアを訪問されるとのこと。
8月31日 曇り時々晴れ。極めて蒸し暑い。
観音も6時過ぎには目を覚ます。
本堂の畳にカビが大発生。全部拭く。座布団を干す。
昼前に薫の同級生の岡田氏が、離婚調停目前で自信喪失中の女性を、薫に会わせるため連れて来られる。
午後、畑の草刈りの続き。一応全部終わる。観音もついて来ていたが、やはり待っているだけで、疲れてしまったようだ。
畑から帰ってから一緒に入浴。