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謹告
澤田満明氏逝去されました。 よって、今後は、遺作となる作品のみのだそうです。
澤田さんの下駄は、職人を介さないサンドペーパー仕上げの物と違い、一つ一つ澤田翁が職人専門の道具類で削りだしたものを研の粉を付けて磨き上げたものです。
残念ながら、匠の技を引き継げる方が無いので、仕上げと鼻緒立てを奥様が出来る作品までを澤田桐下駄工場の桐下駄として出されるそうです。
それ以前の加工段階にあるものは、他へ引き取っていただくおつもりだとの事でした。
尚、未完成品(糸木びきしたものや、角に切ったもの)も、希望すれば、少量からでも、分けて頂けます。良い材料を手がける事が唯一のドラだとおっしゃっておられた澤田さんの扱った会津の桐材です。年数も掛け乾燥させ、使い易いサイズに既に切ってあります。他用途でも、本当に価値のある材です。角に切っただけのものもあります。お値打ちでお分けできるとの事でした。
故に、今後工場に無いものを注文する事も出来ませんので、必ず工場へご連絡為さって下さい。尚、不在や作業中の場合もありますので、ご了承下さい。
山陽自動車道河内 IC から河内方面へ(北西)車で7分。
工場(兼 展示場)では材料から製品まで各種が揃えられている。
注文で本人に合った一品を製作してくださる(10日間前後の時間が必要)。微妙な履き心地の良し悪しを
見抜いて下さるので 足を持って伺うのが、最善策である。日ごろ履いている下駄がある方は、それも
ご一緒に!
お出かけになる前に、澤田さんのスケジュールを直接
お尋ねする事をお勧めします。
広島県河内町に在住の桐下駄職人。会津産の桐をご自分で切り出し、丸太の伐採から手がけて3、4年やっと澤田さんの下駄は製品になる。行程全てをご自分の手でやらなければ納得しない。桐材に触れただけでその材を見抜いてしまう。まさに神業の持ち主であった。
独特の焼きを施した桐下駄は澤田氏のオリジナル。この焼桐下駄は素足で履いても汚れた足型がつかない。大型の天目(てんめ)から、民芸調のミニチュアまで美しい焼の模様が現れている。
又、ぽっくりや花魁下駄も作れる数少ない本物の職人であられた。
下駄に対するこだわりは並ではない。愛情も注ぐが見る眼も厳しい。下駄と桐材に関して話し始めたら切りがない、本当に良くご存知。
各地で講演会や展示会に招かれ、出向いておられた。
今の澤田さんの最大の悩みは後継者問題。多くの知識も、高度な技術も、引き継いで行く為には、並大抵の事ではない。技術を受け継ぐ為に「昔の親方と弟子のような忍耐強い努力が出来る者が居なくなった。」と語られた。
「もしも、誰かが弟子入りしたいとここに来られたら、澤田さんは受けられますか?」と尋ねてみた事がある。「勿論、本気で教えます。」とおっしゃった目は威厳と迫力に満ちていた。
職業体験の生徒を受け入れる事や、小学生の社会科で日本の伝統に関係した授業の講師を務められたりもしておられた。
澤田さんの遺された物の中に、戦争の記憶もある。実は、澤田さんは、原爆手帳をお持ちのお一人でした。2007年「学研」より発行された『せんそうってなんだったの?』「語りつぎお話絵本」シリーズの「7」『原爆・沖縄』と言う本の中で「おねがいです、水をください」と言う題名で書かれている原爆の話は澤田さんが体験を語ったものです。
合わせて、澤田さんのお人柄を偲べる遺品となりました。
商品は1つ1つオリジナルと呼べそうだ。サイズや形は同じでも
木目のでかた、色みの違い、鼻緒で本当に違って見える (お値段も違います)。澤田さんのアイディアで鼻緒職人さんが作られた新作鼻緒も在ります。普段履きに出来そうな価格帯の物
(3500円位〜)、洒落てるなと思える立派なもの (6000円位〜)、おぉーこれは凄いと思えるもの
(15000円位〜) が並んでいました。あくまでも、工房での展示品の範囲を出ていませんが参考にして下さい。下駄にも本当に多くの種類があるようで、良く説明を受けないと違いが分からない事もあります。時には驚くほど細かい工夫が隠れた所に施されていたりもします
(時雨の塗り下駄など)。翁がご健在の時は、足と好みに合う下駄を製作していただく事も可能でした(20センチの歯が入った高下駄だって大丈夫)。
花魁下駄のような、製作に長期間を要するものでも、半年無いし、1年と言った時間の余裕を持って、相談なされば、仕上げる事が出来ました。
パンフレットより
澤田の桐下駄 |
桐のもつ木肌の美しさと軽くて柔らかい特性を生かした焼の下駄です。 桐の材料は本場会津産のものを使用しており、特に柾目のものを多く製造しております。 日本人は昔から素足の生活習慣から下駄を履いて楽しみました。 此の桐下駄は畳の上を歩く感覚にも似ていてしっとりと足肌になじみ履き心地がよいのです。 又、最近では歩くことが少なくなった現在足の健康、体の健康のために下駄を履く人が増えて来ています。 心も軽くから〜ん ころ〜ん |
近日、西日本唯一の体験コーナーも併設した 桐のミニ博物館をオープンさせようと努力致しております。 その節はご案内申し上げます。 |