〒919−21 福井県大飯郡大飯町岡田33字小近谷2の1
電話 0770−77−1424
NPO一滴の里
平成15年5月3日より、水上先生のご厚意と大飯町の協力を得て、若州一滴文庫の運営をスタートされたそうです。 開館時間などが下記のように、変更になっているとのことです。
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開館時間 午前9時から午後5時まで (年間)
休館日 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)
年末年始は12月29日から1月3日まで休館 入館料 300円 中学生以下・70歳以上の方は無料
30人以上の団体は一人240円 詳しくは、URL http://www.itteki.jp |
たった一人の少年に | 若州一滴文庫について | |
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ぼくはこの村に生まれたけれど、 十才で京都へ出たので、 村の小学校も卒業していない。 家には電燈もなかったので、本もよめなかった。 ところが諸所を転々して、 好きな文学の道に入って、本をよむことが出来、 人生や夢を拾った。 どうやら作家になれたのも、本のおかげだった。 ところが、このたび、所蔵本が多くなって、 どこかに書庫をと考えたが、 生まれた村に小さな図書館を建てて、 ぼくと同じように本をよみたくても買えない少年に 開放することにきめた。 大半はぼくが買った本ばかりだ。 ひとり占めしてくさらせるのも勿体ない。 本は多くの人によまれた方がいい。 どうか、君も、この中の一冊から、何かを拾って、 君の人生を切りひらいてくれたまえ。 たった一人の君に開放する。 昭和六十年三月八日 水上 勉 |
本文庫は郷土出身作家水上勉氏が主宰されている竹人形文楽の劇場と、同氏の二万冊に及ぶ宗教・美術・文学関係の図書ならびに絵画・生原稿などを収蔵展示する施設であります。 一滴文庫の名称は、本町出身儀山善来禅師の「曹源一滴水」に因んだもので、若狭の谷間に禅師の思想をうけついで、郷土文化の発掘と啓蒙に役立てることを目的として設立されたものであります。 本協議会はその趣旨に大いに賛同し、同文庫の活動に協力することにより、当町に文化のふるさとを作りたいと思います。
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