5/1 晴れ。気温も上がった。八十八夜。
今日も貸し出し品の追加依頼があった。洗濯日和と
薫は朝から張り切っていた。
所用で外出したついでに買い物。先般から 「どうしていらっしゃるだろうか。」と
薫と話していた方に バッタリお会いした。
そう言えば 今日はもう一方、 先般 大徹師と
「ここ暫く音沙汰が無い。」と お話した方からも
お便りが届いた。
夜、追加分も含め 法要用に貸し出しする備品の残りを
少林窟道場へ運び込んだ。
5/2 晴れ。
6月の記念品の デザインで数回のやり取りを繰り返した。職人さんの経験から来るこだわりと言うのがあり、窓口になって下さっている方も
弱っていらした。1つを調節するたびに、余分な変更が行われ
それを修正すると 又 違う事がおきると言った具合である。夕方には
半分根負け状態で、職人さんのデザインで決定とした。
午後1番で、少林窟道場へ 明日使用する香炉などをお届けに上がった。
道育師が お見え下さった。先般の雷で 竜泉寺は相当の被害が出たそうである。それはゴロゴロっと言う音からでは無く、行き成りの
ピカッと光った状況から始まり 送電が止まり、電話回線の切換機は
明らかに焼け臭いがし、水道設備も破壊されてしまったそうだ。保護回路の入ったコンセントと
サージ保護回路の入ったタップを 併用し タップのスイッチも
PCの電源もオフだったにも関わらず ダメだったと言うのだから
驚いた。殆ど直撃したと言っても良いのでは無いだろうか。丁度、台所の
テーブルに向かっていらした時だったとお聞きして、思わず
「もしも、家電製品に触れていたり、窓際で外の様子でも見ていたら
大変な事になっていたかもしれませんよ。」と申し上げた。水道を使っていた為に感電死した
ケースもあるそうだから ご本人が無事で何よりと
後に薫とも繰り返した。
夕方、日が傾くと 薫は1時間ほど草取りをし、その後
畑にケナフの種まきと 収穫に出かけた。
少林窟道場へ 再び届け物に伺うと 丁度、立川居士が到着された所だった。
帰山後、豆の収穫を手伝った。日が落ちて、作業を終えた。
5/3 晴れ。
義光老師33回忌、大智老尼17回忌、明州閣落慶法要。
庭掃除。薫は華の生け替え。10時過ぎ、十楽先生が
お立ち寄り下さった。丁度、外で 庭を掃いており
「後ほど、少林窟道場にて」と言う事になった。
10時半過ぎ、薫と2人 法要に向かった。勝運寺さんに
駐車させて頂こうと 上がりかけると、東堂様と方丈様が
おばあちゃんをお連れする所で 「丁度良い。車に
おばあちゃんを乗せて 上へあがってくれ!」とおっしゃった。お乗せして、少林窟道場の裏へつけた。
11時より 法要。天候も 気候も良く 万事滞りなく
円成し、12時より勝運寺さんの法堂をお借りして
点心。1時過ぎ、海蔵寺に来客の予定が入っており、中座した。
夕方、再度 お伺いし 返却された備品の1部を
乗せて帰る。帰山後、薫と確認すると 「これは
海蔵寺のじゃないよ。」と 言うものが混じっており
即 お届けに上がった。
日が落ちるころ 薫は畑に高菜の収穫に行った。夜、備品を納める為の準備。
5/4 晴れ。
本日も 大半を備品を納める為の準備に注いだ。使う前より
収納する時の方が手間がかかる。頻繁に使うものならたいした事は無いのだろうが、めったに使用しない物は次回
使用するまでそのクオリティーが確実に保たれるように収納する必要があるからだ。とは言え、現代において未だ
その精神を忠実に受け継ぎ、やり続ける事は
容易ではない。慧照禅尼の生き方がヒシヒシと
伝わって来る。
お墓参りにいらした方が 方丈とお話ししたいとおっしゃり
ご連絡申し上げたところ 「お会いしよう」と
帰山された。お昼が近づき、少林窟道場へお戻りになる。
午後、少林窟道場へ 備品の件で1往復。
5/5 晴れ。暑いくらいの日差し。
草取り、備品の収納準備。
盛口さんが 「お節句だから」と柏餅を作ってお届け下さった。「少林窟道場の皆さんにも」と
20個入りの大きなパックもお持ちくださり、早速
お届けに上がる。お供えした後、我々も 頂戴した。
未だ日の高い夕方、十楽教子さんがお立ち寄り下さった。大久野島に
友人の方々と行かれた帰りだそうだ。草取りは中断し
休憩にして、暫し お茶を頂きながら歓談した。遅めのカロリー補給が効を奏し、薫と2人
日が落ちるまで草取りを続けた。
5/6 晴れ。
庭掃除、ゴミの焼却。薫は洗濯、華の生け替え。
午後、シンガポールに赴任していらしたので
久しぶりの墓参なのだとおっしゃるご夫妻が
ご両親のご供養にお見えになられた。方丈もお見えになり、世界中の話題が出て
実に愉快なご供養となった。このご主人、赴任した事が無いのは
アフリカ南部だけと言う方で 色々な目に合いながらそれを笑ってお話しくださった。
夕方、郵便物を出しに行った。薫は 三つ葉の収穫をしていた。
5/7 晴れ。夕立あり。
薬師堂と裏庭の掃除。薫は備品の収納とその準備の続き。
太仙師より 久々のお電話があった。発心寺の接心からお戻りになられたところだとのお話だった。
夕方、お供え用の果物の調達。残っていた薫が
雨が降り出すと思い 線香立てや洗濯物を 入れたりしたそうだが
「降らなかった!」っと言っていたが・・・帰山後、1時間ほどして
夕立は音を立てて やって来た。
5/8 晴れ。
お薬師講の日。朝、薫はゴミ捨てと同時に開き始めた花を収穫して来た。早速、無縁塔に入れて行く。新たな松の実生を
発見し撮影に挑んだ。
今日はお薬師講のメンバーが お昼の会を計画し準備して来て下さった。我々もお相伴にあずかり、3時間余りの賑わいとなった。皆さん、「年々食が細くなった」と
おっしゃっておられた。話題は多種に渡ったが、中でも先般来の17歳の少年の起こした事件に端を発した若者に関する話は尽きる事が無かった。
午後、横村先生をお訪ねする。先生のお宅の猫が
つい先日、他の猫と喧嘩しお隣の屋根に逃げ上がったものの
自力で降りられなくなり 丸1日以上 そのままだったのだとお聞きした。最終的には
お孫さんが お隣の屋根に上がり猫を捕獲したと言うので、猫まで過保護にされて妙な事になったものだとお話を伺って帰った。
5/9 晴れ。
薫宛に小包が届いた。小包の品名を覗きながら
「ん?山芋?」と言いつつ開封。「うどだ。山うどだ!」と歓声に変わった。温かく、深い山の無い瀬戸内では
見る事もない山の恵みである。
勝運寺さんのお手伝い。
午後、廣州師が 山田大姉を案内して訪れてくださった。5月から少林窟道場に常駐される事になり、ご挨拶にお寄り下さったのだ。
その後、浄居寺の方丈様をお尋ねした。薫が
「お懐かしいのではないか。」と 山うどを3本持たせてくれた。方丈様は
「うぁ〜、これは本物の山うどじゃないか!」と大変お喜び下さった。若かりし頃、宝慶寺僧堂にいらした事があり、そこでは野生の蕗や三つ葉を始め
山うどが豊富に収穫出来たのだそうだ。とても懐かしがって下さった。
帰山後、少林窟道場へ方丈に法戦式の手解きをして頂きに上がった。MDの話で
予定外の状況に成ったが、録音はさせて頂けた。
5/10 曇り。
3日の法要とその後の大所帯用に お貸ししていた備品を
廣州師、観硯大姉がお持ち下さった。
今日は薫が袋詰にして作っていた堆肥を 移動させようと移動先に積み上がっていた
雑木の枝を引きずり出して焼却した。曇っていたが、サウナ効果は抜群でドッと汗をかいた。途中で薫も
「気持ち良さそう」と出て来て 暫く手伝っていた。
薫は 昨日のうどの御礼や 学生時代の友人からの転居通知などに返信書き、母の日のプレゼントも包装していた。
夕方、郵便局経由で、少林窟道場に届け物に伺った。
5/11 曇りのち雨。
昨夜の空気から明日は朝から雨だろうと思っていたが、降るどころか薄日まで差して来た。薫は早速
洗濯。
傷んで来た障子の張替えをしようと思い 海蔵寺が現在保持している障子紙を調べて回った。
午後、雨の中 薫は「チョット、畑で活動して来る。」と出て行った。ずぶ濡れになって
1時間余りを畑で過ごしていた。まだまだ冷たいだろうと思える雨だが、薫
自身はいたって気持ち良く過ごしていたようだ。
5/12 晴れ。
風呂場の掃除。天袋の整理。薫は洗濯、畑で収穫。
午後、アメリカ製の掃除機のセールスマンがお見えになり
「実演させて下さい。」とおっしゃり、本堂で暫く掃除をして
説明をしていかれた。4重にフィルターを使用して排気がとてもきれいだし、布団やカーテンでも吸い付かなくて掃除が出来るとおっしゃる。セールスマンの方には申し訳ないが、吸い付かないのは単に隙間が空いていると言う事だし
4重のフィルターの最後が 抗菌ヘパフィルターだと言うのだが・・・購入時に2枚セットで付いて来るので1枚を使っている間に
1枚を水洗いすれば買い替えによる費用は一切不要と
強調していらっしゃる。薫が ふき出すのではないかと思う程であった。
萩原大姉からご連絡を頂き、夕方 お電話でお声をお聞きした。
5/13 曇り。夕立あり。薄っすらと夕焼け。
天候が思わしくないので、外での作務を始めるのは見合わせた。庭木などの手入れを少々。基本的には
静かな1日。
薫は手洗いの必要な洗濯をしていた。
体調も天候に同調するかのように スッキリせず
早目に休む事にした。薫が 覗いては 水分等を補給させてくれた。
5/14 曇り時々薄日。
朝、少しゆっくりと過ごした。洗濯をしていた薫が
「今、凄い発見だったの!」っと報告に来た。先般、勝運寺の東堂様が
「今年はムカデが早くから 出始めた。」とおっしゃっていた事を
薫にも知らせたのだが、海蔵寺では未だ見ないと
話したのだ。薫が 洗濯物を干していると ふらついて屋根にぶつかりながら
飛んで来た小鳥が 物干場のビニールトタンの上に
舞い降りたのだそうだ。その影から 小鳥と共に
屋根に下ろされたのは15cmほどのムカデだと分かったと言う。暫くの間、小鳥とムカデの
壮絶な格闘が繰り広げられていたそうだが ついに小鳥は
再びムカデをくわえ去って行ったそうだ。「猫を見掛けなくなったけど、その分
小鳥の種類も数も多くなったんだね。そして、ムカデは食べられていたんだ。」と
分析していた。なるほどね、捕食者の影響か。「ねぇ、ムカデの餌って
蛾の他は何?」 さあ、ゴキブリとか昆虫類全般なんじゃないかな。「じゃ、今年はゴキブリが多いのかな?」
どうだろうかねぇ。
お昼前、道育師がお見え下さった。先般の雷の被害でPCは 電源を入れても始動と同時に切れ、殆ど箱と化しているそうだ。コンセント等のメーカーへ保証の問い合わせをなさったそうだが、注意書きに
保証は出来ない旨が記載されており 一切カバーしてはくれないそうだ。それにしても
お気の毒である。
午後、観硯大姉が 盛口さんの「豆がたくさん成ったから採りに来てよ!」の
お言葉に収穫にお見えになった。豆の種類が3種類あり
「どれがどれなのか判断に迷いました。」っと
尋ねにお見えになった。薫が同行して 収穫をお手伝いした。「また雨が降ったから
頭陀袋が 真ん丸く膨れる程の収穫だったよ。」だそうな。
庭の紅葉に付いた毛虫取り、裏庭の木々の手入れをした。
5/15 曇り一時雨、時々薄日。
法戦式のならしをお願いする日程の調整に少林窟道場へ。勝運寺の方丈様は
所用でお出掛けだったが、明日の午後 法堂を
お借りする事になった。
午後、薫が方丈に連絡を入れると 方丈と入れ違いが発生した事が発覚。薫の
懸念は見事に的中、お戻りになられた方丈から
ご連絡があった。宅配便も誤配され、「もう、どうして・・・」っと
薫がぼやき出した。ぼやきの中にも 事態の解決に必要な事は
見逃してはいなかったので・・・そそくさと
ぼやきから逃れて 実働を 引き受けた。
夜、法戦式の練習をしていると 薫もやって来て
練習相手をしてくれ、動きの良し悪しを 所々指摘してくれた。・・・なぁーかなか!「ストックの握りと構え方で
動作のし易さが異なる」と言う アドバイスが、物を持ちながら
動き回る所作に 役立った。
5/16 晴れ。夜になって一時 雨。
薫が華を生け変えている内に レオ-ネの保険を扱って下さっている方がお見え下さった。22日で
切れる保険の更新手続きにお出掛け下さったのだ。更新手続き完了。
午後、法戦式の練習をさせて頂くべく勝運寺さんへ。勝運寺の方丈様はお出掛けのものと思っていたがいらして下さり、方丈、道育師、廣州師もご一緒して下さった。微妙なんだが
さまになるように所作をまとめようと思うと
かなりの練習が必要そうだ。帰山後、薫にその話をすると
「能のように見られる位にしようと思ったら
やっぱりそれなりの事しないと無理なんだろうね。」っと
能・安達原にて山伏が鬼女の家で宿を借り休む姿を真似て見せた。
薫は本日 香寺民俗資料館事務局の上田女史から届いた 行事予定を入力していた。
夕方 桂光院さまのメールに返信を書いている時、薫は畑仕事をしに行き
日が落ちてトボトボと帰って来た。疲れ果てる前に
自分の体力が尽きる事に気がつけよなぁ〜。
夜、静かに雨が降り出しており 気が付いた薫と2人
大慌てで線香立て等を入れ、焼却炉の蓋をしに走った。
5/17 曇り。夕方から雷雨。
西谷居士が 新鮮ないわしを持ってお立ち寄り下さった。「少林窟道場の方へ伺ったのだが
お留守だった。」と おっしゃった。お帰りになられって即、お電話を入れると
「あんりゃ?出かけとらんがなぁ。」との事・・・直ぐにお届けに上がった。
午後、薫に付き合って出掛けた。郵便局、買い物
etc. 帰山すると、沖縄へいらしている 清水ご夫妻と
薫の友人で北海道在住の方から 郵便物が届いていた。沖縄からはハイビスカス、北海道からは桜の花が描かれている
土地柄の季節感なのだろう。
5/18 晴れ。
薫は洗濯日和の活動に勤しんでいた。
午前中、廣州師が ザウルスとのリンクについてお電話をして来られた。以前
方丈の住所録を整理する際に 行った事があるにはあるのだが・・・結局
ソフトの入ったCDと書院(ワープロ)を お持ち頂き挑戦して頂く事にした。
午後、河野さんがお見え下さった。少林窟道場へ届け物に上がっている間に、薫の所には
郵便局員の方が2月に発生した小包の一部が届かなかった件でいらしていた。最後の処理にお見えになられたそうで、3ヶ月弱の時間を経てではあるが担当して下さった局員を始め
処理自体は好意的な解決だったようだ。
帰山後、裏山の様子を見て 先般完成した黒滝山のさくら堂までの歩道を散歩した。散歩の時に収穫したびわの若葉などの天婦羅が夕食に並ぶ。
5/19 曇り。午後から降ったり止んだり。
少林窟道場へ 2往復。午後の大半はあちらで過ごした。
薫は雨を予測して活動していたようだ。一昨日
沖縄から届いた芽の出たウコンを植えた。初物で豆ご飯が登場。
新種のウイルスが発生していると言う情報が入って来た。感染するたびに件名を変え、システムファイルを壊し、自身でアドレス帳の全ての先へ感染をはかると言うから
困ったもんだ。注意のしようがあるか無いか分からないが
気をつける他なさそうだ。知人友人に 情報提供を心掛けている薫だが、今回は「何とも
言いようが無いよねぇ。これじゃ、全てがウイルスに見えちゃうよ。」っと
情報提供を見合わせている。
5/20 晴れ。
庭掃除。草取り。
薫は洗濯、華の入れ替え。
午後、成田先生がお見え下さった。お話は 先生の職業柄
我々には発見であったり、感心してしまう事がポロポロと出て来た。薫と
話をなさりながら 「こんな野生児の方ばっかりだったら良いんだろうけどねぇ〜。」と
笑っていらっしゃった。「良く 妻が夫のことが子供のように思えるって言う話になるけど、ここは逆だね。子供がいるみたいでしょ。」っと我々の顔を覗いておられるので、3人で大笑い。
今夜、新しいカミソリで剃髪する。出家以来使って来たシックは破壊寸前になってしまったが、
修理して使い続けてきた。「未だ 用は足せる」と大切にしていたのだが、1枚刃の替刃が手に入らなくなってしまったのだ。暫くの間は
数箇所を当たれば 何とか手に入っていたが、次第に難しくなり
とうとう1枚刃は何処でも手に入らなくなってしまった。仕方なく二枚刃用のシックを新調することにした。あんなに単純な構造のカミソリだったが、丸11年も使い続けると
さすがにくたびれてしまった。替刃が手に入らなくなって
引退してもらうのにちょうど良い時節が来たようだ。ご苦労様。
5/21 晴れ。
片付け、掃除。薫は洗濯、畑。
午後、掃除機の排気を 何とかクリーンに出来ないものかと研究した。電荷吸着?水分による吸着?薫の鼻は掃除機の排気に兎に角良く反応し、花粉症さながらの状況になるのだ。したがって、今回の研究も薫は実験マウス化し
鼻水を垂らしていた。ここで 薫の一言 「犬や猫の鼻が濡れているのは自前の水フィルターなのね。ハッハッハッグジョン!」薫は水と排気を撹拌して雨上がりの爽やかな空気に近づけて貰いたいと究極を希望する。そんなに上手くは
行かないよ。
5時前から裏山から黒滝山の登山道へ出て、さくら堂へと散歩に出掛けた。先般、散歩に出掛けた際
カメラを持参しなかったから撮影できなかかったが
今回はしっかり撮影。みかんの花は先般より
開いて香り立っていた。日曜日と言う事もあり
何人もの散歩者や登山者と出合った。
さくら堂で 休憩を入れている時 港に見慣れない船が入っていた。2台分の大型バスの乗客が
そのクルーザーに乗り込み、バスガイドさん達に
見送られて国民休暇村になっている大久野島へ向かう様子を
眺めて帰途についた。
5/22 曇り。夜、雷に続き雨。
2人で片付けもの。
少林窟道場へ 頼まれていた書籍を3箱お届けに上がった。倉庫の中2階で準備中に
書籍の入った箱を覗き込もうとして 棚に額をぶつけてしまった。薫と顔を合わせると
「どうしたの?切れてるじゃん。」と 騒ぎ出した、どうりで痛かったわけだ。
レオ-ネを ファンベルト交換と点検の為に 入院させた。
5/23 晴れ。
今日は郵便物、荷物、銀行マンと 次々舞い込んできた。薫は
郵便物と荷物の対応と 片付け。
荷物は着物類で 近年そうしたものをお使いに成らなくなり
少林窟道場等で活用して頂ければとお送り下さったのだ。
法戦式の練習日を明日にして頂く為のお願い。修理の終わったレオ-ネのお迎え、郵便物の投函。片付け。
5/24 晴れ。
気温も上がり 日差しも強く真夏日になった。洗濯日和、布団もふかふかで
薫 向けの日である。
お昼前、少林窟道場へ 方丈に確認して頂きたいものを持って
昨日届いた着物類と一緒にお届けに上がる。
午後、法戦式の練習を見て頂く為に 方丈、道育師、祖玄師に勝運寺法堂にお集まりいただいた。1通り
見てご指導賜った後、勝運寺方丈もいらして下さり
ご意見して下さった。暑かった事もあり 終わる頃には声が枯れぎみであった。
帰山してみるとガレージのところに町内の酒屋さんが
カタログを置いていらした。酒屋さんなのだが
カタログは生活用品一般の物で、この小さな町では
品揃えの無いものや、配達ならではの大型商品、高齢者等の介護用品までが
集められたものだった。確かに 田舎の高齢社会で
消費者の為に成るのはこうしたサービスなのかもしれない。ある意味で良い傾向だろうと
薫とも話した。しかし、既存の雑貨屋を始め、八百屋さん、魚屋さんが
ちょっと商売を広げたスーパーは 痛手を被りそうな
洗練された充実度で この町に新しい風が吹きそうな気配だ。
5/25 晴れ。5月とは信じられない暑さ。
急に夏日になり 衣類・布団などの入れ替えも兼ねて寝室の片づけをした。手を付けて見ると
色々思うところが出て来て中々進まない。進展状況は
思わしいとは言えないが、その場しのぎで無く出来た部分は
納得が行っている。
薫は洗濯と平行しての 片付け。気温の上昇に
遂に麦茶が登場、手作りアイスにも手が伸びる。夕食には
庭の一角に育っていた蕗が 食卓に上る。
5/26 曇り、夕方にわか雨あり。
昨日までの真夏日では無くなったが 空気が重っ苦しい感じがする。低気圧なのにどうして
重い感じがするんだろうね?っと スッキリしない天候を身体で感じる。
薫は それでも洗濯をして干していた。千津子さんから薫に
久しぶりにお電話があり 喜んでいた。
夕方、買い物に出て シックの1枚刃の替刃を見つける事が出来た。実は
2度ほど 2枚刃で剃髪したのだが、直ぐに目が詰まってしまうから
時間がかかり、しかも刃があっと言う間に切れなくなったので
どうしたものかと思案していた。ほぼ、諦めていたのだが、本日
立ち寄ったスーパーのカミソリ売り場を覗くと
1枚刃の替刃を発見。有難いことに、先般 新調したシック・インジェクター本体は
1枚刃、2枚刃共に使えるのだ。これで以前の切れ味が
戻って来る。後は あのスーパーが 1枚刃の替刃の販売を続けてくれる事を
期待したい。
5/27 雨時々曇り。
昨夜半から雨が結構な勢いで降りだした。物干場のビニール・トタン屋根が一部ずれており
今朝には降り込んだ雨でビチャビチャになっていた。それ以上に
降り込まないようトタンを引きずって直した。
さすがに今日は薫も洗濯を諦めているようだ。押入れの奥にしまい込んでいた
学生時代の想い出一杯の品や、仕事をしていた頃の情報が詰まった物などを整理していた。「リサイクル資源として手放す!」と
引っ括られた本や、 「もう卒業だよね。」と大きなスーツケースが屋外へ運び出された。手伝いながら
想い出話を聞く事になった。
勝運寺の方丈様に 道育師のプロフィールをお届けしようとお伺いした。方丈様は
お出かけ中に尽き、 お預けして失礼した。帰りに
お供え物等を調達。
掃除機の排気口の直ぐ後ろに イオン吸着式の空気清浄機を置いてみた。天候が悪く換気が出来ないにも関わらず、薫の鼻は反応しない。もしかすると、この清浄機が吸着するような微細なものに
薫の鼻は反応しているのだろうか。これは研究の余地がありそうだ。
5/28 曇りのち晴れ。
昨夜、風呂上りの薫が 「出たー!」と助けを求めて声をあげた。風呂場から脱衣所への戸のサンに百足が張り付いていたらしく、バスタオル1枚と言う状況で
戸に手を掛けた途端に当然ながらガブリっとやられたのだ。振り落としながら叫び、手近なもので逃がさないようにだけして
毒を吸い出していた。百足自体を処理し、続いて百足の薬の用意だ。生のはぶ草を噛み砕いて貼り付け
これに毒を吸い出させる。薫が初めて百足に噛まれた時に
大智老尼が授けて下さった方法なのだそうだ。薫
自身も「百足自体も大きくは無かったし、俊敏に対応できたので多分
大丈夫だよ。」と言っていたが、すんなり眠れたようだし今朝はすっかり毒が出て腫れもないようだ。
昨日の雨が思ったほど湿気を感じさせなかった。薫は
洗濯物を 注意深く扱いながら 進めていた。
お願いしていた首座の記念品が仕上がって来た。まずまずの出来上がりだ。夕方、方丈にも見て頂いた。
昨日始めた片付けの続きが終わらないので 今日も続き。雨上がりで
土が柔らかいので草取り日和だし、又 草が急成長するのは目に見えているから何とか少しでも取って置きたい。日が暮れる前の1時間を
2人で草取りに当てた。予定より効率良く取る事が出来た。
「雨で直ぐ伸びるから」と 薫は思いっ切り良く
三つ葉を刈り取って 夕食のおかずにした。三つ葉の卵とじ、三つ葉とトーフの味噌汁、焼きナスと夏らしいメニューだった。
5/29 晴れ。
南の空が朝焼け。天候が下り坂になるのではないかとの
薫の見解に反して気温も上がり薄っすらと夕焼けになった。
庭の掃除。夏冬の布団の総入れ替え。
今朝、ご近所さんが 「ラッキョウを収穫したから」と
お持ちくださった。薫は早速 醤油漬けを4ビン作った。普通は
甘酸っぱく漬けるのだろうが、薫は忠海醤油だけで漬け込んでいる。しかも、僅か数日経った頃のガリガリ言うようなのが
大好物だと言うのだから この一家の味覚は少々かけ離れている。お届け下さったご近所さんも
「漬け込んだんじゃ 口に合わんじゃろ。」と
良く分かっていらっしゃる様子だった。好天で
洗濯も 忙しそうだ。
夕方、参道脇の草の中から 実がつき始めた物を数本切って欲しいと薫に頼まれて切る。薫は
丁度 咲き始めたどくだみを切っていた。玄関の衝立の前には
この2種類が合わせて生けられ 実に季節感があり華とは呼びがたい緑が生き生きしている。
5/30 晴れのち曇り。
勝運寺さんのお手伝い。法戦式の練習。記念品ののし等の印刷。
薫は洗濯、繕い物。
いよいよ法戦式が近づき、夜 薫が記念品の準備をしてくれている間
ずっと練習を積んだ。
5/31 昨夜から雨。夜には上がる。
千津子さん来訪。
夕方、雨の中、道育さんに海蔵寺までお出で頂き、法問の練習。
明日から桂光院へ出向くので、夜、身支度。薫が襦袢の襟を新しくしてくれた。
明日は、午後からレオ-ネで出発し、桂光院様へ仲介して下さった龍昌寺様を表敬訪問した後、夕方までに桂光院に上山する予定。
明後日は、終日、晋山式の準備をお手伝いさせて頂き、3日からの本番に備える。
3日は大遠忌、退董式、首座入寺式、本則・配役行茶がある。
4日は晋山式、晋山開堂、首座法戦式、総回向があり、御祝の会食となる。
4日中には海蔵寺へ帰山する予定。