2月2日 曇り。
観音は花摘みをしていたが、箒を持ち出し、一生懸命掃こうとする。真剣な様子で取り組んでいた。
2月3日 曇り。
寒行満散。
夜、豆まき、観音もちゃんとやることを見取って、パラパラとまいて回る。
2月4日 晴れ。
観音がぬいぐるみの毛をむしっていたので、薫が止めたら泣き出してしまったそうだ。以前にも幽雪が同じような経験をしている。
薫が言うには、単にむしっていたのではなくて、汚れた所を毛づくろいのようにしていたらしい。
それをいけないことのように言われたのがショックだったのだろうか。
2月9日
午後、勝運寺のおばあちゃんの誕生日のお祝いに観音も連れて花を持って訪問。
2月10日 曇り。やや寒い。夜には小雪交じりの小雨有り。
観音は、昼食時に袖を汚してしまったので、上半身裸にして着替えさせようとしたら、自分でシャツを着ようとして親には触れさせない。
しばらく横で努力を見守っていたがどうしても着ることが出来ない。
どうやら着たくないようだ。寒いが、その寒気が気持ち良いようでもある。そのまま日光浴。暫くして庭に抱いて出る。
ちょうどその時、道育さんが上がって来られる。そのままの格好でご挨拶すると、観音は泣き出してしまった。
コタツで道育さんとお茶を飲み、歓談。その内、観音は眠ってしまった。
道育さんとは「敬宗老師のお墓参りにみんなで一緒に行こう」ということになった。
2月12日 曇り時々晴れ。かなり寒い。
薫の免許更新のための証明写真を本堂で撮る。
自分が参加できないので、つまらない観音。薫が、放り上げるとキャッキャッとはしゃぐ。
観音がパンツ、靴下を自分で履いた。靴も自分で履こうとするが、難しいようだ。靴の甲と底が逆さまになってしまった。
2月13日 晴れ。
午後、観音は無縁塔さんに線香をお供えする。薫がお地蔵さんのお華に水を上げていると、線香は放り出して薫のヒシャクを奪って水を上げ始める。
夕方、幽雪、少林窟と竹原へ。方丈に瑞世に行くことをお話する。頓挫して忘れていたフランス語訳のホームページ掲載の話が出る。
竹原では宅配便とメガネ屋へ。メガネは今週末に出来上がる。やや視力が落ちていた。
観音このところ、目を痒そうにこすることがある。花粉症か。
2月15日 晴れ時々曇り。
朝方は冷え込み、気温0度。
昼前後、薫、免許更新に行く。
広州さんがお見えになる。
夕方、幽雪のメガネを受け取りに行く。
2月16日 晴れ。
幽雪、総持寺瑞世のため方丈と一緒に飛行機で東京へ行く。仏教伝道センターにて昼食をご一緒する。
方丈と別れて、1時半頃、総持寺到着。
夜、板橋禅師に相見。1時間半ほどお話を伺う。
「坐禅で身を立てるようにするんですよ。檀家の無い寺で、3年くらいは托鉢して苦労する必要がある。決して法事葬式を当てにするな。何故なら後2、30年で既成仏教は大変革に見舞われる。葬式は葬儀社がやってしまい、寺に頼らなくなる。葬式をしない人も増えて来る。漫然と葬式法事をしているような寺は収入が激減する。その一方で自殺他殺、心を病む人は激増する。だから本物は残るようになる。鎌倉時代に本物が出て今まで続いて来たわけだが、その耐用年数も過ぎてしまった。本物とは何か。本物が集まるということです。それこそ一個半個で良い。先に広めようとするのではなく、自ら坐禅を好んで坐禅を修することです。そうするとそういう人が集まって来る。打算的に商売のことを言っていれば、そういう人が集まって来る。請われたら話でも何でもすれば良い。」
薫と観音は、畑で時を過ごしたようだ。
2月17日 曇り一時雨。
早朝、総持寺にて瑞世終了。8時半頃下山。
東京12時半頃のひかりに乗る。6時半過ぎ、忠海着。薫と観音が出迎えてくれる。観音が両手を広げて駆け寄って来て抱きつく。何とも可愛い。
東京駅で、観音の土産に動物の図鑑を買って来た、喜んでいる。
薫と観音は、雨降りを楽しんだようだ。
2月20日 快晴。
昼過ぎから夕方まで十楽さんと吉信さんがお見え下さり、庭でも観音と遊んで下さる。
観音も来客に大喜びの様子。笑顔を良く見せる。
このところ飛行機やヘリコプターがよく飛んでいるが、観音は、その音におびえるようになった。薫は手術の時、手術室に連れて入られる時の入り口の風の音を思い出すのだろう、と言う。
それが、今日、皆さんと楽しく過ごしている時には音に気がついても動揺することはなかった。
夕方、皆さんが帰られてから疲れ果てたように昼寝。
2月21日 曇り。夜になって雨。春雨。かなり暖かくなる。
観音、昨日はとても楽しかったようで、皆さんと写った写真を見ながら、「これは誰」と繰り返し繰り返し名前を確認する。
観音と幽雪、昼前後、散歩。嵩さん宅方面に行ってみる。犬に吠えられて泣いてしまう。
それでもまだ犬を見たいと言うので、2軒隣りの犬・シェリーを見に行く。保育園の脇で花を摘んだりして遊ぶ。浄居寺方丈ご夫妻ともお話する。
観音、ハサミが、かなり上達した。切り進んで行くことが出来るようになる。
写真をインデックスプリントした、観音は大変喜び大事に抱えて見せてくれない。寝る時も持って上がって、抱いて寝ていた。
2月22日 晴れ。
観音、しきりにお手伝いをしたがる。
お茶のところの座布団カバーが一枚汚れていたので、薫が外し観音に「それを洗濯籠に入れて来て下さい。」と頼むとすぐに理解して、それを持って歩いて行き、観音の洗濯籠に入れる。
「そこではなく、あちらの籠に入れて下さい。」と言うと、ちゃんと入れに行った。
午後、薫と共に観音も乳母車で郵便局まで行った。観音は、帰ったら、直ぐ昼寝。
2月23日 晴れ。
幽雪、朝、8時過ぎの呉線に乗って永平寺へ。2時前くらいに門前に到着。門前で蕎麦を食べてから上山する。
4人瑞世だったが、一番乗りとなった。薬石後、6時前から慣らし。終わってから控室で打ち合わせして進退を合わせる。
部屋は、新築されたばかりの建物で、エアコンがあり、ガスファンヒーターもあったので、暑いくらい。
観音は、風呂で大泣き。
2月24日 晴れ時々曇り。
5時半振鈴、6時出発。承陽殿で御上壇拝謁、法堂で朝課随喜、光明蔵で請状授与・祝茶、仏殿で祝祷、承陽殿で献粥、光明蔵で祝拝、朝参、記念写真、祝膳、9時頃下山。
パタパタしていて片付け仕事という感じが強い。回向も早い。立派なガラン堂だった。宗務庁へ出す証明書が忘れられていて、帰り際に尋ねたら慌てて作ってくれた。
10時前のバスに乗る。福井駅で1時間の待ち合わせ。3時半に忠海駅着。また薫と観音が迎えに来てくれた。
2月25日 晴れ。
大智老尼のご命日。午後、皆で少林窟へお参りに行く。方丈は留守。
観音、日中、日光浴。ちょっと寒かったようだ。中に入ってから薫に抱っこしてもらってすぐに眠る。2時間あまり眠る。
2月28日 雨後曇り。
お雛様を出して薫が飾る。観音は市松人形を大事そうに抱えて来る。
午後、十楽さん来られる。木製の野菜と包丁のおもちゃを持って来て下さる。
観音、このおもちゃの包丁をしばらく左手で使っていたら、左腕が急に強くなったようで、左手を使いたがる。