2月1日
夕方、終に、風呂の循環用のモーターが成仏。今度こそ、昇天したようだ。復活の兆しは無い。冷たくなる前に、入るか?ヤカンに湯を沸かし、ぬるめだが入って、出る前にヤカンの湯を足して入浴終了。しかし、ま、モーターの手配はせねばね。
土曜だしご自宅?出ないね。じゃ、携帯だなぁ。通じた!とここまでは良かったが、「今千葉なんです。困りますよねぇ。」とおっしゃる。「良いですよ。」「じゃ、帰ってからと言う事で・・・」と成る。

靴を自分で履いている観音靴を自分で履いている観音2月2日
本堂の前で観音は、時間を掛けて神妙に自分で靴を履いている。
今日は未華お姉ちゃんのお誕生日だからと言うので、観音と薫は午後に花を調達しに出かける。夕方、帰山直前に車中で眠ってしまった観音は目覚め無い!8時に成ってもスヤスヤ。薫が、「未華お姉ちゃんの所にお花を持って行くよー」「起きないと、置いていっちゃうよー」と足元から声を掛けているが反応なし。8時半、いよいよ「もう、出発しちゃうよー」「行ってきます。」と薫が言うが、スヤスヤ。とうとう諦めて、薫は一人でお花をお届けに上がった。今日は風呂も無いし、まぁ良いか。

幽雪・晴天の寒行最終日2月3日 晴れ。暖かい。
節分。今日が寒行の最終日だと言うので、観音と薫がカメラを持って本堂で待っていた。
寒行に出ている間に、モーターの様子を見にお見え下さったとの事。替えを取り寄せて下さるとの事。
花壇を作成中の観音観音は、昨日 入手して来た花を植える。以前から植えていた場所が一杯に成ったので、お薬師堂の前のソテツの周りを新たな観音の花壇にした。
夕方から豆を炒る香りが山内に広がる。薫、炒り上がると少々をお隣りさんへ届けに行く。
夕食後、いよいよ豆まきである。「おにわそと」「ふくわうち」、観音は「お庭外」は納得するが、福は内はどうも馴染めないようで、「おにわ と」と「おにわ それ!」と言った具合で喜んで撒いて回る。薫が豆の残量を大いに心配する。後半、薫の説得が効いたか何とか何時ものコースを撒いて回る事が出来た。と言っても諸所で薫が実にささやかな豆まきをして繋いだようだ。最後に観音は「もう終わりなの???」と升に顔を突っ込んでいる。「ごめん、もう終わった!」と言うと薫が「これからよ。これから撒いた豆を拾うんだよ。食べていいのよ。」と駆け込む。観音も 幽雪も 早速、本堂へ向った。
観音は食べた、食べた、裕に50位は食べただろう。市販の物と違い、薫が炒っただけだから固いのだが、ボリボリと音を立てて食べている。
その後、お風呂に出かける。たまにはこれも良いか。故障の恩恵。

2月5日
交換モーターをお持ちくださる。新品ではなく中古と見受けられるモーター。ま、機能的な問題は無い。動いてくれればそれで良いのだ。
太陽熱温水器のお陰をもって、本日から入浴可能な状況に成った。寒い時期だけに、風呂の有り難味大である。感謝、感謝。

勝運寺のおばあちゃんと2月9日
今日は勝運寺のおばあちゃんのお誕生日と言う事で、午後から3人でお訪ねする。お元気で応対して下さる。ポックリで歩き回る嬉しそうにポックリを履いてでる観音れと言って気の利いたものも無いからと、花束を作って持参したが喜んで下さった。カメラにお姿を納めて帰る。
久しぶりにポックリが履きたいと観音が言い出し、ポックリで庭へ。実に嬉しそうな表情で歩き回る。草取りもしていた。

2月11日 雨。
建国記念日。
雨の祭日だから、もしかしたら未華お姉ちゃんはお家にいらっしゃるかもしれないと言う話になる。観音がお電話をすると、麻友お姉ちゃんが出られた。結局、お2人ともいらっしゃるので、良かったらと言って下さり、薫と観音が3時にお邪魔する約束。
観音、とても楽しみに出かけていった。お姉ちゃん達に迎えられると、とても物静かな子に成っていたようだが、1時間くらいすると本領発揮、お姉ちゃん達にリクエストしてトトロの「散歩」などを弾いてもらい、大いに踊って、沢山お八つをよばれたりしたようだ。5時過ぎに嬉々として帰山。

2月14日
今日の薫宛の郵便物に「2月10日、原田雪渓老師の下、発心寺にて出家得度致しました。今はヒナ僧として、すべって転んで走り回っております。」と言うお便りが届いた。山田守禅とある「淡心さんだーっ!」薫の嬉しい声が山内に響いた。

2月15日
広場の脇にある水路?溝に浮かぶ水草を眺めて歩いていた観音。バランスを崩して、転落。幸いに水は少なく、下には若干の泥濘があった為 大事には至らなかった。だが、右半身は泥水だらけ、肩と大腿部は打撲。幽雪が担いで急いで駆け上がると、薫の目も真ん丸く成った。風呂場へ直行!観音は、痛いと言うより 驚いた方が大きかったようだ。

物干し台の下を潜る観音2月16日
観音、洗濯干し場にある物干し台の下へ潜って遊ぶ。ジャングルジムのように入って、潜って、登って遊べるものが楽しい時期が来たのかもしれない。今は、潜る事がとても楽しいようだ?

2月17日 晴れ。
昨日の雨に変わって晴天。気温も上がる。
町内にお住まいの吉田さんご夫妻がお訪ね下さった。お子さんが「男の子ばかりだったから、女の子が可愛いのよ。」とおっしゃり、観音に、雛人形の絵飾り小皿をお持ち下さった。早速、玄関に飾らせて頂く。
雛人形も、桃の節句の一寸前に飾り、旧暦の節句まで出していた薫だが、今年は気が変わったようだ。「天候も、日も良いし、折角だから、飾ろうか?」と観音と相談している。観音は大張り切りで、薫が箱を取り出すと次々と運び出して来た。前が見えないほど大きな箱でも、懸命に抱えて出して来る。力も強くなったね。
午後、薫と観音は横村先生をお訪ねする。車を止めてくるがどうするかと観音に聞いたところ、降りて一人待つと言う事で、観音が先に先生のお宅の玄関へ。薫は駐車して、先生のお宅に向って走り、一軒手間で思いっきりこける。こけて着地してから滑って両手の皮が剥けるほどの勢いとは、いったいどんな勢いで走っていたのか。持っていた荷物は、2メートルほど先の道の反対側でバラバラ。その家の方が、「大きな音がしたよ。」と表を開けて出て見えるほどの出来事だったようだ。本人痛過ぎて起き上がれずに居たので、その奥様が薫の荷物を拾い集めて来て下さったと言う。膝も打撲したそうだが、手でスライディングした後の着地でぶつけたと言う事で、衣類は無事。手は、見事に因幡の白兎。横村先生がアロエを採って下さり、貼って頂いて帰って来た。帰ってから、長い時間を掛けて、めり込んでいる色々な物を取り出し、我が家のアロエで囲っている。観音はその様子をしっかり見学。「母上、何しているの?」「何取ってるの?」「どうして、それ付けるの?」と説明を求める。最後に「母上、走ってこけたの?ダメだねぇー」との事。薫も「そうだね。観音も気を付けてね。走ってこけると痛いよ。」と、実に説得力がある。
脚下照顧。

雨の日の観音2月22日
雨の中、観音は庭で遊ぶ。レインコートがあっても濡れちゃうね。泥んこ、ずぶ濡れ、でも楽しいよ。ちょっと、寒かったね。

畑の菜の花とミツバチ山門前で菜の花を抱えた観音2月24日
菜の花が咲き、ミツバチが活動。春の感を味わう。

集合写真2月25日
方丈の父・叔父・従兄弟の法事逮夜。夕食のお膳を囲む。
戦中戦後の勝運寺山内の事を良く知る方々が集う。激動の時代を生き抜いた方々の話に、生きる知恵をあれこれ薫は見出していた。「生きる事は、美しい!」と生命体としての人間らしさに美学を見つけたりもしたようだ。
方丈と兄弟姉妹ともあれ、毎回「次は無いから」「次はお袋の葬式だよ」「案外、そっちが先かもしれんよ」などと愉快そうに過ごされる井上家の面々。痛快なほどに、死に対する暗さはない。
「食事と同じ位に禅の話を聞いて育った、あれが今の理屈になってるんじゃろうなぁ〜」と肩を叩き合うご兄弟。「栄養失調で、小学校2年留年したから同級生が人よりたくさんいる」「お弁当なんて、持っていける状況じゃなかったから、家に掛け戻って・・・」「授業料が遅れて、何時も張り出されて・・・」と当時の生活を語られながら、泣き笑い。「苦労はしとくもんだねぇー、こうして良い思い出になる。」と誰とはなしに、多くのメッセージを発しておられた。

白滝山頂にて、観音の方へ歩くお友達他2月27日
「白滝さん上がらないか」とお誘い頂く。上で合流、お弁当を広げて暫し春の日差しの下で過ごす。高村先生もお見えに成っておられた。
薫と観音は、参禅希望者の方の奥様と観音より一年小さいお子様とご一緒に過ごす。