9月16日 晴れ
お昼前に、方丈が、お見えになる。話の流れで、庭にて、薫が電動トリマーの様子を見ていただくと、観音も、おじい様に見ていただきたくて、直系20cm近い貝塚の枝を鋸で切り倒した。
午後、仕事を手伝ってくれるという旅の男性が現れた。折角だから、庭掃除から手伝って貰った。
薫も、伐採を希望しておられた、お隣のおあばちゃんの処の木を切りに鋸を担いで行く。小分けにして切らないので、ツタが絡まったまんま、全体が宙ぶらりんに成って、救援を求めてきた。予想外に、藤づるが巻き付いていた上の段の 腐た立ち木が一緒に倒れこんで、重過ぎて動かなくなったとのこと。幽雪が、交代して、小分けにして、直ぐ下にある、お隣のおばあちゃんの畑に落とす。
薫は、門の外の木を剪定し始めていた。そこへ、方丈が電動のチェーンソーをお持ちくださる。薫が、午前中にトリマーで切れない太さの枝を剪定したい旨を述べたからだ。
丁度、鋸で木を切り倒したところなので、このチェーンソーの登場に薫は大喜び!水屋の下の木をガンガン切り始めた。又しても、小分けにしないので、参道脇の雑木林の半分くらいが一塊に成って、倒れている。どうにも成らない。
本人は、物凄く楽しそうに切っていた。夕方に成るからと、終了を促した。暫くして、上がって来たが、中々片付けにならない。更に切る方法を検討している。助っ人も帰るからと告げ、やっと終了になる。
この間に、助っ人は、薫が剪定した枝も含め(参道脇は含まず)、掃除してくれた。薫が、シチューを大盛りでご馳走して、送り出す。

9月17日 晴れ
昨日の参道脇の木を、薫が許可を貰ったお隣さんの畑へ移動する。

9月22日 晴れ
ハリケーン・リタがテキサスに向かっていると知る。「大丈夫かな?」と閑山・ラケル夫妻を案ずる。

9月30日 晴れ
薫は、チェーンソーを持ってお隣のおばあちゃんの畑の枯れ木の山に切り込む。実は、お隣さんは近頃すっかり認知症。故に、畑の水道の蛇口付近に木があって到達できないと嘆かれてしまったのである。
実は、この水道の蛇口、路沿いにあるからと栓が特殊なものにしてあり、キーのような小物を差し込んで回すタイプのもの。もう、ずいぶん前から、そのキーに当たる物が行方不明で、水を出した事の無い蛇口なのだが・・・・。
とにかく、水道の蛇口までの路を確保して終了。

10月1日 曇り
薫はお隣さんの妹さんと一緒に、先般切った木の処理に入る。
お隣のおばあちゃんが、昨日、「畑に豆を植えたいので、木を燃やさなくては」と、別のご近所さんに、話したそうだ。もしも、山積みの木に点火すると大変と、同じ町内にいらして、毎日お夕飯をお持ちに成ってお隣さんを訪れている妹さんが大いに焦られて、急遽、作業が決まった。
実は、畑は使わないから木はそのまま堆肥化させれば良いと言う事で、畑に投入したものだった。
方丈に薫が貸して下さるようにお願いした小型の電気鋸を克秀さんがお届けくださる。チェンソーと2台が刻んで行く。
お隣のおばあちゃんご自身には、あえて、連絡しないのが良かろうとの妹さんの判断。今日は、すっかり豆の事も、畑の事も放念しておられるご様子。
三分の一程が、束ねられて、本日の作業終了。

夕闇迫る黒滝山の竹薮にて10月2日 晴れのち曇り時々雨
昨日の進み具合を見て、盛口さんも助っ人に来てくださる。天候が下り坂と言うのもあり、案じて下さったようだ。
何とか、全部を切って、丸太と小枝、落ち葉に分けられた。点火の危険を避ける為、小枝は括られて大手側へ、丸太は一本ある藪椿の根元、落ち葉は、畑に敷くようにして終了。
豆を植えても実は、妹さんがこの夏に強力な顆粒状の除草剤を撒いたので、生えないだろうとの事。ただ、これで、大きな焚き火の可能性は激減して、妹さんはホッとされたご様子。
母の作業を手伝いたかった観音だが、他の方々が「危ない。危ない」と案じてくださるので、2日とも殆ど何も出来なかった観音は、少々欲求不満気味。
観音が、以前 黒滝山の竹薮で見た、猪に荒らされていた若竹の様子が知りたい言うので、幽雪と探検に行く。
出発したが途中で雨に降られて、一旦帰山。再び出直すが、夕闇が迫る。

法戦式の練習をする克秀さんと幽雪10月4日 曇り時々雨
克秀さんが法戦式の練習をしに、お見えになる。
「こぉーす!リョウの・・・」 観音と薫もワクワクしながら、「始まる、始まる」とカメラで追いかけていた。

シッペイ代わりの木刀を持って練習中の克秀さん10月7日 晴れ
克秀さん、今日から袈裟を付けての練習開始。
声も次第に張りが出て来る。が、「まだ、動きと声がバラバラだね。」と、観音と薫の感想。
夕方、畑一面に繁茂していたジャワ原産の巨大ほうれん草を切り倒す。
この夏も、大いに食卓の緑と成ってくれたほうれん草だが、霜が降りると途端に茶色くなるので、そろそろ潮時。
加えて、烏の食べ残りながら、しっかり熟れたかぼちゃを僅かに収穫。秋の日は釣瓶落としである、あっと言う間に暗くなり、収穫したかぼちゃが転がると、見つけるのに一苦労。

10月8日 曇り
西谷さんがお見えくださる。
三好さんご一家も重なってお見えになる。下のお嬢さんが修学旅行に行ってこられたそうだ。最近の修学旅行事情をお聞きする。彼女の組は、歌舞伎も見て来たと語って下さる。スポーツ組み、伝統文化組みなどなど、分かれて回るのだと言う。色々、時代と共に変わってきているようだ。
夕方、「竹原 憧憬の路」と題して、青竹に入れた灯りで飾られた竹原町並み保存地区を見物しに出かける。竹製の楽器による演奏会や、ミスかぐや姫と思しき姫様の姿もあった。
幽雪、初めての瓦そばを頂いた。茶そばを瓦で焼いて薬味をトッピングしてある。瓦は20回程 使うと割れてしまうし、出来上がって冷めないのは良いが作りには非効率的なのだとのお店の方のお話も耳する。
丁度、観音と同じ年のお子さん連れの方がおられ、焼き上がるまで子供達3人は楽しく遊ぶ。

チュウケイの扱いの細かい動きの練習風景10月9日 晴れ
明星保育園の運動会。観音と見物しに行く。来賓でいらしていた道育師、お孫さんの応援でお見えの小積さんともお会いする。
道育師をお誘いしたら、食後にお寄り下さる。暫し、歓談。竜泉寺の山門に照明を付ける電源の話になり、「電線を引く必要なしですよ。ソーラーライト!太陽電池パネル付きの灯りが便利で簡単でしょう」とお勧めする。実は、海蔵寺でも検討中。
入れ替わりで、克秀さんが練習にお見えになる。動き慣れるにつれて、細かい部分が課題と成る。本番まで、あと2週間、今日は、薬石寸前まで練習して帰られた。
観音の長袖パジャマが完成。観音は大喜び!実は、半袖の夏物で凌いでいた観音だが、急に気温が下がるようになり、薫も焦って作っていた。

克秀さん立ち姿10月10日 曇り
体育の日。午後、克秀さんが練習にお見えになる。立ち姿のチェックをするのに、デジカメを活用し、ふすまと畳の縁を利用して確認。
町内会の回覧板をお届けに上がった薫と観音は、下の駐車場で、練習中の声だけは聞こえたと語る。内容までは、やはり不明瞭で聞き取れなかったそうだ。それで思いついたと、機器作戦係と化した薫と観音は、後半の練習ではMDでの録音も試みていた。
夕方、薫を伴って、張り切って図書館へ出かけた観音は、「今日はお休みだった」と返却ポストに本を返しただけで終わる。薫も、休館日に肩を落として帰ってきた。