2009年

1月1日 曇り時々晴れ。風が強い。
今年は、静かなお元日と成った。例年通り読経の後、今年は方丈、克秀さん、角田先生だけなので、炬燵を囲む。
午後に、嵩さんがお見え下さり、その後十楽先生ご夫妻もお年賀のご挨拶に上がってくださる。
夕方、本寺さまへご挨拶に上がる。

1月2日 晴れ時々曇り。一時小雨。
西谷さんの息子さんご夫婦がお年詞にお寄り下さる。
暫し、歓談し、お話の続きで畑へもご一緒し、大根や春菊をお持ち頂いた。お正月から楽しげに畑を飛び回る薫と観音。
新婚さんのお二人は、目を丸くしながら、ごちゃまぜに生えている野菜の間を歩いて居られました。
平田さんの妹さん母子が墓参の帰りにお立ち寄り下さる。が、ご挨拶している間に突然の雨。雨宿りとなる。実に明るい方々で、終始笑って歓談。

1月5日 曇り。
三好さんご夫妻がお見え下さる。
丁度、観音と薫は出かけておりお会いできず残念がる。帰り道で残雪があったと持ち帰り、観音が小さな雪だるまを庭に作る。

1月11日 曇り時々晴れ。午後には雪がちらつく。夜になって強風。
大寛慧照禅尼13回忌法要。12時より場所を移動して会食。帰りに三原駅へ克秀さんをお送りして、三好さん宅へお寄りし、盛口さんをお乗せして、帰る。
気温は下がったものの、法要、墓参と移動中は雪も降らず有難かった。
20人足らずのこじんまりとした落ち着いた法要となった。ご参加下さった檀家さん方も、今回はゆったりと法要・会食をされたのでは無いだろうか。

1月23日 曇り。風が強い。
岡崎さんが、お昼からは お見えに成っていないからと、薫が参道脇のカイヅカをチェーンソーで景気良く剪定。
ところが、始めると間無しにトラックが上がって来た。ちょっと、現場の段取りをしにお見えになられただけだったようだが、薫が次々に参道にカイヅカを切り落としたので、岡崎さんはあっという間に出られなくなった。
観音も帰宅し、みんなでお茶をした後、大慌てで参道復旧の為に切ったカイヅカの処理。岡崎さんも結局、夕方まで水屋の周りの木や笹竹を切るなどして下さる。
日が落ちると気温がぐっと下がり、夜は、冷え込む。

2月1日 曇り。
岡崎さんが、相談に乗って下さっていた水屋の後ろの藤づるが絡んだ大きな木を伐るのを手伝いに来て下さる。
参道と墓地所の水屋の間の急斜面にそびえたており、難しいので伐られないまま成長してしてしまって、それに直径10cmくらいにはなる藤が這い上がっている為 懸案事項になっていたドングリの木だ。
結局、大木を切るのは、岡崎さんがして下さって、薫は細いもの切ったり、大木の幹を焚物サイズに刻んだりし、幽雪は切った木の枝を払ったり、短くした。観音も、木に巻きついている藤づるを外したり、枝を運んだりと出来る限りのみんなの手伝いをして回ってくれた。
最後に、岡崎さんはトラックに焚き物サイズにした丸太を入れて、お持ち下さる。参道わきがすっかり風通しが良くなり、下からも水屋の後ろ側が見えるようになった。正に、「感謝」の一言に尽きる。

2月3日 曇りのち雨、夜は上がる。節分。
寒行、無事満散。
朝から、どんよりと曇っていたが、出発すると間無しに降り出す。帰山するまでに、本格的な雨に成った。
工事の現場に来てシートを掛けたりなさっておられた岡崎さんも濡れて、早々に引き揚げられた。
夜は、豆まき。奥から「鬼は外、福は内」西へ東へと広がりながら、窓や戸を開け放って「鬼は外、福は内」。屋内が済むとガレージや庭へ出て「福は内、鬼は外」
参道まで出ると、猫より一回り大きな塊が黒い影になって見える。観察するが、動く気配なし。近づいてみると、大きな石だった。
どうやら、また、猪が落としたらしい。大手の瓦が割れなかったのが不思議なくらいだ。転がさずに、跳ね飛ばして落としたのだろうか。兎に角、その石を回収、参道より撤去。
例年のごとく、撒いた後は、室内の豆を拾う。拾いながら、福豆を頂く。今年は、「鬼は外」の威勢が随分多かったのか、それとも誰かが大量に食べたのか、回収された豆は少な目。

2月17日 晴れ。
今日から、30年越しの懸案だった、最後まで残っていた大きな無縁のお墓の移動をして頂くことと成った。
方丈達が、手がけた頃には無かった、超小型のシャベルカーが今回の強力な助っ人になるので実現可能と成った作業である。とは言え、プロが3人に、幽雪と薫も入って、回りの大きくなった木も伐り、整備していく。
岡崎建設さんのと合わせ、電動チェーンソー3台の電源を海蔵寺の物干場のコンセントから引いたが、距離が距離なのでパワーが足りるか心配だった。が、岡崎さんが、ブースターを、ご持参下さりそれに繋ぐと、金属カッターで手すりを切りながら、チェーンソーを回しても大丈夫だった。
無事にシャベルカーも現場まで上がる事が出来て、本格作業開始。 手始めに薫が直径10cmを優に超えるかぶれの大木を切り倒す。かぶれ易いメンバーは近づく事もままならない。
枯れた大きな楠や、椎茸の原木に使えるクヌギなどもあり、活用できるものは、即、使えるサイズにする。枝葉は、猪の通路を塞ぐ、猪垣として、木々の間に組み上げて行った。
勿論、並行して、墓石の移動も始まる。 猪に、墓石を倒され、雑木が上から影を作るうらぶれた一角に、機械の音と共に、風と日光が流れ込んだ。

12月29日 晴れ。
昼間は気温が上がり、穏やかな日となる。
11時頃から、蒲刈のクロスマンさんご夫妻、梶本さん、そして西条から京子女史+信孝くんが大掃除の助っ人でおみえ下さる。
昼食は、持ち寄ったもので鍋。みんなお腹いっぱい頂く。
その後も、広島から、相原先生ご夫妻も到着し、べッチーさんのブルーベリーケーキと、りんごさんのオートミールクッキーを頂いた。
京子先生は、結局、夕方 日が傾くまで裏山のげしから掃き出した落ち葉をお掃除下さり、信孝くんと観音は姉弟のように、二人でずっと過ごしていた。
今年も、皆様のご協力で、何とかお正月が迎えられそうである。感謝 合掌。