兵庫県百千家満(おちやま)の竹紙工房「夢中庵」主。夢前竹紙と竹筆の製作をはじめとし多くの芸術作品を生み出している手仕事の達人。
自然の持つ魅力を何時も大切に作品に生かしておられる。おおらかで、はにかみやだが何事にも妥協せず、飾らない真の努力家だ。
田崎氏の作られる竹筆・竹紙は高い評価を受け、個展も開催されている。研究熱心で、高い技術力をお持ちなので、竹紙製作を始め
柿渋染め等の指導者としても活躍中。若州一滴文庫(福井県大飯町)において竹紙製作の指導、香寺民俗資料館において柿渋染めの講習会をなさったり、講演活動もしておられるようだ。
又、水上勉先生の竹紙を使った書画作品の製作を長年にわたりバックアップし続けておられる。豊かな感性を先生も認めておられ、作品の最終段階での加工等もお手伝いしておられるようだ。先生の著書にも
たびたび 播州の友人として登場する。
以前活動の拠点と為さっていた、夢前を離れ、現在は百千家満(おちやま)の山間で古い民家に移り住まれた。水上勉氏が命名されたこの「夢中庵」にて、芸術文化の発信基地と成る事を目指して折られる。
京都・寺町の ギャラリーTerra でも田崎氏の竹筆・竹紙が常に手に入るようになっている。
田崎氏に作業の一部を見せてもらいました。
餅と呼ばれる竹紙の材料を作るための作業 | ||
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水に寝かせ節を取って煮た竹を裂いている。ここで裂いているのは1年目の若竹で作ったものだ。 冬の寒い日の作業では皸が出来る事もある。 |
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餅の材料を臼に入れ根気強く叩いて行く。 簡単そうだがこの行程で竹紙の風合いが決まる。叩き方が変わると出来あがる紙の趣が変わってしまう。 |
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色合いや感触を調整するのに竹の皮や、年代ものの竹なども用意されている。これらの材料は全て田崎氏自らが竹林から切り出して来たもの。 | ![]() |
H10年の個展の資料より
― 田崎博和の手仕事 ―楓ギャラリー企画 | |
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水上 勉
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